人前で話すとドキドキする、電話に出るのが怖い、会議で発言するだけで頭が真っ白になる。
社会不安障害を抱えていると、こうした日常の不安が仕事を考えるときにも影響することがあります。
ですが、社会不安障害があっても、自分に合った環境で働き続けている人はたくさんいます。
大切なのは「無理をしすぎない働き方」と「サポートを活用すること」です。
1. 仕事で困りやすい場面
社会不安障害があると、次のような場面で不安を感じやすくなります。
- 人前での発表やプレゼン
- 会議での発言
- 初対面の人とのやりとり
- 電話対応
- みんなの前での食事や作業
身体的な症状としては、心臓のドキドキ、手足の震え、汗、赤面、吐き気なども出やすいです。 これらの症状は「自分の努力不足」ではなく、自然に起こるもの。無理に隠そうとせず、環境を工夫することが大切です。
2. 向いている仕事・環境のヒント
向いていそうな仕事や環境
- 人と会う頻度が少ないデスクワークや裏方作業
- 在宅勤務やリモート対応が可能
- フレックスタイムなど柔軟な勤務形態
- 電話対応が少ない
- プレゼンや注目される場面が少ない
- 職場で配慮や理解を得やすい環境
注意したいポイント
- 接客・営業・販売など人と頻繁に会う仕事
- 職場での移動や異動が多い
- 常に評価や注目が求められる環境
ポイントは「避けるべき仕事ではなく、自分に合う工夫ができるか」を考えることです。
3. 自分に合った仕事を見つけるステップ
ステップ1:自分を知る
- どんな場面で不安が強くなるか
- 逆にどんな仕事だと落ち着くか
- 得意なことややりやすいこと
- 働くうえで大事にしたい条件
日記や紙に書き出すだけでも、自分の「安心ポイント」が見えてきます。
ステップ2:働き方の選択肢を整理
- 配慮をお願いできる環境か
- 在宅や時短勤務など、自分に合った柔軟な働き方があるか
- 無理のない業務範囲で働けるか
必要に応じて、就労移行支援やカウンセリングなどのサポートを受けるのもおすすめです。
ステップ3:支援を活用する
エニキャンでは、就職前のスキルアップだけでなく、企業実習や入社後のフォローまでサポートしています。
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 「自分に合う職場を探したい」「働きながら不安を少しずつ減らしたい」という方に合わせた支援が可能です。
4. 長く働くための工夫
1. 治療・ケアを続ける
薬や心理療法で症状をコントロールすることで、無理なく働くことができます。
2. 生活リズムを整える
- 毎朝同じ時間に起きる
- 適度な運動や食事のリズム
- 就寝前のリラックスタイム
こうした習慣が、仕事中の不安を減らす土台になります。
3. 不安のセルフケアを持つ
- 深呼吸やストレッチ
- 不安を書き出す
- 好きな音楽や飲み物で気分を落ち着ける
日常のちょっとした工夫が、心を安定させます。
5. まとめ
社会不安障害があっても、自分に合った仕事を見つけて、無理なく働くことは可能です。
大切なのは、自分がつまずきやすい場面を理解し、不安を最小限にできる職場を選び、支援や工夫を活用すること。 エニキャンでは、あなたの「働きたい」を応援するサポートをしています。 ひとりで悩まず、まずは小さな一歩から始めてみましょう。
 
				 
								